太古の横須賀

 横須賀は南帯・中帯(葉山帯)・北帯に分類されます。葉山から久里浜・野比にかけての三浦半島を斜めに横断する地帯が中帯(葉山帯)で、一番古い地層になります。この地層で有名なのは立石で、矢部層というおよそ1200万年前の地層が露出しています。
 その南側はおよそ1000万年前から470万年前にできた地層で、三崎層と初声層からできた三浦層群と呼ばれています。荒崎や天神島は三崎層の中でも新しい地層でおよそ500万年前の地層です。初声層はおよそ400万年前の地層なので、三浦層群の中では比較的新しい地層となります。
 中帯(葉山帯)の北側も三浦層群ですが、ここはおよそ600万~400万年前にできた逗子層と呼ばれる地層で、長者ヶ崎はこの逗子層が露出しています。横須賀市にはこのように、太古の姿を直接見る景観がたくさんあります。これも横須賀市の魅力だと思います。

長者ヶ崎から富士を臨む



立石のある秋谷方面から見た眺めです。遠くに富士山が見えます。江の島も見ることができます。反対側は砂場で海水浴場になっており、富士と江の島を眺めながら海水浴ができます。

露出する地層(三浦層群逗子層)



こちら側の海岸は小石が砂利状になっていて歩きにくいです。近くまでいって見上げると、断層をはっきりと見せてそびえたっていて、とても迫力があります。

立石から富士山を望む



秋谷の駐車場にある写真スポットから撮った写真です。この駐車場は無料です。いつもたくさん人がいて、みんな写真をとっています。立石と松と富士山。絶景です。

矢部層(約1,200万年前)が露出する



普段目にする立石はこの反対側から撮影されているものです。これは裏側?から撮った写真で、左側に遠く荒崎が見えます。長い長い歴史を経て、この景色がつくられました。

天神島から荒崎を臨む



天神島にはビジターセンターという、展示室や学習室を備えた市の施設があります。この周辺は南帯三崎層の北限であり、横須賀の市花であるハマユウの自然分布の北限にもなっています。

天神島から富士山を望む



天神島は臨海自然教育園といって市が管理しており、海浜植物や海岸動物が生息しています。ここからは相模湾が一望でき、笠島・江の島・伊豆半島・富士山が見えて、とても気持ちのいいスポットです。

荒崎から伊豆方面を臨む



黒い岩は硬い凝灰岩、白い岩は軟らかい砂岩・泥岩の層でつくられています。硬い岩石と軟らかい岩石が、洗濯岩のような凹凸をつくり、ぎざぎざの海岸となっています。

三浦半島南帯の三浦層群三崎層



黒い地層の凝灰岩は火山から噴出した黒色の火山灰や火山礫が降り積もって固まったものです。三崎層は、水深2,000M~3,000Mの深海でつくられたそうです。